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不動産査定書作成システム比較10選|自社に適した業務効率化ツールの選び方

不動産査定書作成システム比較10選

不動産会社が毎日こなす査定業務において、査定書を手作業で作成するには1件あたり最低でも数時間かかるケースも珍しくありません。ツールの種類が多すぎて、選び方に迷っている担当者も多いはずです。

この記事では、査定書作成をシステム化することで得られる効果と選び方を解説したうえで、主要な10サービスを紹介します。業務全体の改善策を探している方は、参考にしてください。

不動産査定書をシステム化することで得られる効果

査定書の作成をシステムに切り替えると、業務スピードと社内品質の両面に変化が生まれます。どのような効果が期待できるか、2つの観点から確認していきましょう。

業務効率化

査定書のシステム化による最大の効果は、作成時間の大幅な短縮です。従来、経験豊富な担当者でも1件あたり1〜3時間かかっていた査定書の作成が、システムを使えば数分程度で完了します。

時間短縮の恩恵は、作業そのものにとどまりません。売却を検討している顧客が査定を依頼してから査定書が届くまでのスピードが上がることで、他社に先を越されるリスクが下がります。

手作業では対応しきれなかった大量の反響にも、システム化によってスムーズに対応できるようになります。

不動産営業の生産性向上が気になる方は、こちらの記事をご覧ください。

不動産営業の生産性を上げる│忙しいのに成果が出ない組織を卒業する方法

社内ノウハウの標準化

システム化によって得られるもうひとつの効果は、査定品質の均一化です。手動作成の場合、担当者の経験や知識の差が査定内容に反映されやすく、ベテランと新人の間で資料の質に開きが生じます。一方、システムを使えば入力項目に沿って操作するだけで、誰でも一定レベルの査定書を作成できます。

特定の担当者にノウハウが集中していると、その担当者が異動や退職した際に品質が下がるリスクがあります。システム化はそのリスクへの備えにもなります。

不動産査定書の作成システムの選び方

査定書作成システムの機能・コストはさまざまです。自社の業務形態や扱う物件の種類によって最適なツールは異なるため、導入前に以下の2点を軸に比較しましょう。

査定精度

査定書の信頼性は、顧客が媒介契約を結ぶ会社を選ぶ際の判断材料になります。根拠が薄い査定書では顧客の納得感を得にくく、競合他社に依頼を取られる可能性が高くなります。

システムを選ぶ際は、どのようなデータを使って価格を算出しているかを確認しましょう。

また、自社が得意とする物件種別に対してシステムが十分な事例数を持っているかも重要なポイントです。地方エリアや流通事例の少ない物件種別では、システムによって精度にばらつきが出ることもあります。

運用・導入コスト

システムの費用体系は「月額固定型」「従量課金型」「年会費型」など、サービスによって異なります。

査定件数が少ない時期と多い時期の差が大きい場合は、利用量に応じて費用が変動する従量型のほうがコストを抑えやすいケースもあります。一方、査定件数が安定して多い会社は月額固定型のほうが割安になりやすいです。

初期費用だけでなく、研修や運用サポートにかかるコストも含めたトータルの費用で判断しましょう。無料トライアルを提供しているサービスが多く、まず試用して操作感を確認してください。

主要な不動産査定書作成システム10選

ここからは、不動産会社に広く利用されている10システムを紹介します。各社の特徴・対応物件・費用を整理しているので、自社のニーズと合うものを探してみてください。

1.査定番頭

査定番頭は、不動産売却・賃料査定提案書の作成システムです。最短3分で本格的な査定提案書を作成できる点が特徴です。

周辺事例のマッピングやAI市場流通性判定、個別性評価シートなどさまざまなコンテンツが自動で生成されます。1,600万色から選べるカラーカスタマイズとロゴ・写真の登録機能によって、自社オリジナルの提案書に仕上げられます。

対応不動産戸建て・マンション・土地・アパート
金額要問い合わせ

2.ITANDI 売買 PropoCloud査定システム

ITANDI 売買 PropoCloud査定システムは、不動産売買に特化した業務支援システムの査定機能です。AI技術を活用した自動価格補正によって、最短45秒で査定書を作成できます。

周辺データをもとに価格根拠を明確に提示できるため、顧客への説明がしやすいでしょう。査定機能のほか、顧客管理・追客支援・物件提案などの機能も備えており、売買仲介業務をワンツールで効率化したい会社におすすめです。

対応不動産マンション・土地
金額12,800円(月額)~

3.東京カンテイ不動産査定システム

東京カンテイの不動産査定システムは、多くの金融機関に導入されている担保評価システムの考え方を基に、査定書を作成するシステムです。東京カンテイのサービス(不動産査定システム以外も含む)は、4,000社以上に利用されています。

公的価格や売買事例がシステム内に登録されており、マンションであれば物件概要を入力せずに査定書を作成できます。

対応不動産マンション・土地・戸建て・ワンルームマンション
金額要問い合わせ

4.スマサテ

スマサテは、賃料査定に特化したAI査定システムです。20億件のデータをもとにAIが賃料を算出し、詳細な査定書を短時間で作成できます。

5回査定できる無料プランで基本的な査定機能を試せるため、導入前にシステムの使い心地を確認できます。

対応不動産賃貸物件(マンション・アパートなど)
金額無料プランあり。有料プランは19,800円(月額)~

5.AI査定プロ

AI査定プロは、株式会社コラビットが提供する不動産査定書作成システムです。不動産鑑定士の査定プロセスをAIで再現しており、最短45秒でプロ水準の査定書を作成できます。価格算出の根拠が明確であり、顧客への説明がしやすいでしょう。

デジタル操作が苦手な担当者でも使いやすいシンプルな操作性が特徴です。

対応不動産マンション・戸建て・土地
金額要問い合わせ(30日間無料トライアルあり)

6.SRE AI査定CLOUD

SRE AI査定CLOUDは、SaaS型クラウドサービスです。取引事例比較法とAI査定の2種類の査定方法を組み合わせることで、誤差中央値4.3%という高精度な査定を実現しています。

査定書作成を最短5分に短縮でき、登記簿謄本のPDFから物件情報を自動読み取りする機能も備えています。

対応不動産分譲マンション・戸建て・土地(オプションで収益物件にも対応)
金額月額19,800円〜(無料トライアルあり)

7.Gate.

Gate.は、不動産事業者向けAI業務システムです。5.5億件超の不動産ビッグデータと、人工知能を組み合わせた高精度な査定・投資シミュレーションが特徴です。

AI査定・投資シミュレーション・市場分析・スマートAI査定など複数の機能を備えており、売買査定だけでなく投資物件の収益シミュレーションにも活用できます。

対応不動産マンション・土地・投資用物件
金額要問い合わせ

8.家いくら?for Pro

家いくら?for Proは、査定書・不動産パンフレットの自動作成ツールです。近隣類似事例・相場推移情報・ハザード情報といった豊富な査定材料をもとに、約1分で査定書を作成できます。

売主向けの査定書だけでなく、買主向けの物件パンフレットも作成でき、PDF出力とURL共有の両方に対応しています。収益物件にも対応しているため、取り扱い物件の幅が広い会社にも向いています。

対応不動産マンション・戸建て・土地・収益物件
金額要問い合わせ(2週間無料トライアルあり)

9.査定書・提案書自動作成サービス

AI査定にも対応している査定書・提案書自動作成サービスは、1分で物件レポートと査定書が完成するシステムです。

オンライン共有システムでは、閲覧されているかどうかを確認できます。居住用売買・一棟収益プランの査定書は、英語と中国語にも対応しています。

対応不動産マンション・戸建て・店舗・事務所・ビル・土地
金額10,780円(月額)~・初期費用19,800円

10.ロボ査定

ロボ査定は、インタラクティブな査定書が特徴のサービスです。ロボ査定の調査によると、顧客がWeb上で操作できるインタラクティブな査定書を提供することで、顧客の返信率が通常の2.5倍に上がるというデータがあります。

査定書を送った後の顧客の反応が可視化されるため、温度感の高い顧客を見極めてアプローチしやすくなるでしょう。

対応不動産マンション・戸建て・土地
金額22,000円(月額)~(2週間無料トライアルあり)

業務効率化をするならプロアポコールがおすすめ

査定書作成をシステム化することで、査定業務の負担は大幅に軽減されます。しかし、その後の追客も、担当者の時間を多く消費する作業のひとつです。

一括査定サイトから反響があっても、問い合わせから30秒〜1分以内に連絡しなければ他社にアポイントを取られてしまうケースもあります。この課題の解決策として、追客に特化したアウトソーシングサービスであるプロアポコールの活用が有効です。

プロアポコールを導入するメリット

プロアポコールの最大の強みは、不動産業界の経験と営業経験を持ったスタッフが電話・メール・SMSにて反響対応を担当する点です。一括査定サイトや不動産ポータルサイトの反響ユーザーの特性を深く理解しているため、各反響に最適なアプローチが実現できます。

自社の営業担当者は商談や顧客対応に集中できるようになり、営業全体の生産性が改善するでしょう。

また、プロアポコールは時期に応じた体制の増減ができるため、コストを最適化しやすい仕組みになっています。平日のみならず土日祝日も稼働しているため、休日に届いた反響への対応漏れも防げます。

プロアポコールの導入事例

住宅の売買仲介を中心に賃貸管理・資産コンサルティング事業を手がける一心エステート株式会社は、追客にかけられる社内リソースの不足が課題でした。当時の通電率は約50%にとどまり、他社に先にアポイントを取られるケースが発生していました。

プロアポコール導入後、アポイント獲得数が倍増しました。定期的な振り返りミーティングにより、状況に応じた戦略立案によって成果につながっていると実感しています。

「プロアポコール」でアポイント獲得数が倍増プラス 査定サイトへのコスト削減に成功した方法とは

まとめ | 業務効率化には自社に適したシステム導入が必要

不動産査定書の作成をシステム化することで、従来は数時間かかっていた業務が最短数分に短縮でき、担当者のスキルに依存しない均一な品質の査定書を提供できるようになります。

取り扱う物件種別や月間の査定件数に合わせてシステムを選ぶことが業務改善につなげましょう。査定書作成ツールを比較する際は本記事で紹介したサービスを参考に、まずは無料トライアルで実際の操作感を確かめてみてください。

追客ならプロアポコールにご相談ください

査定書作成の効率化と並行して、追客業務の改善にも取り組むことで、媒介契約の獲得率をさらに高められます。人員不足や繁忙期の対応漏れに課題を感じている場合は、プロアポコールへの相談がおすすめです。

不動産業界の知見を持つ専門スタッフが追客を代行するため、教育コストがかかりません。全国47都道府県でサービスを展開しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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